新着コラムのご紹介
人材不足で倒産することがないように(6)
人材不足で倒産する原因を突き詰めていけば、前回述べたように、人件費と業績のバランスを欠いてしまう経営能力そのものにあります。十分に人材を確保できない状況を招いたとして、その直接のきっかけが採用できない事情や従業員の予定していない退職にあるとしても、採用や退職への対策を適切に打ち出せていない経営判断の積み重ねにあることは自明でしょう。
2025年9月8日
人材不足で倒産することがないように(5)
人材不足で倒産に至る要因の最後は人件費の高騰です。採用時賃金の引き上げたり現に在籍する従業員の給与・賃金や役員の報酬などをアップさせたりするなど給与や賃金といった直接人件費だけでなく、法定福利費及び採用費や教育訓練費などの間接人件費も上昇することにより、人件費全体が高騰しています。
2025年9月4日
人材不足で倒産することがないように(4)
人材不足で倒産するというと一般的には、人手不足であるにも関わらず採用ができない状態がさらに悪化した場合と思われるかもしれません。確かに、既存の事業を取り組む上で従業員が退職してしまい、その穴埋めとなる人手が欲しいという状況もよくあります。ただ、このような場合、退職自体を防ぐ手立てを講じることで、求人難という問題が明らかになる前に、人材不足という課題を解決することができるでしょう。
2025年8月25日
人材不足で倒産することがないように(3)
求人難で会社が倒産するというのは、原理的に言えば、事業拡大を見込んで投資や費用を拡大してしまった一方で、事業規模の拡大に対応した人材を質量両面で確保しなければならない状況にあるにもかかわらず、そうした人材調達ができず、思惑ほどには売上を伸ばすことができなくなり、資金回収がままならない状況に至ったために起こります。
2025年8月20日
人材不足で倒産することがないように(2)
人材不足による倒産に最も至りやすい要因が(経営者の)後継者難です。どんな企業でも経営責任を最終的に負う人がいなければ、それ以外の人材(事業運営のコアとなる役員や従業員、社外取締役など経営を監督する人材、出資者など)がいかに豊富に存在しているとしても、事業運営は成り立ちません。言い換えると、組織で働く人材が不足する前に、そもそも事業を起こしたり運営したりする経営者がいなければ、働く人材が存在する意味がない、と言うことも可能だからです。そこでまずは後継者難について考えてみます。
2025年8月12日
人材不足で倒産することがないように(1)
今月発表された東京商工リサーチの調査結果(注1)によると、人材不足を一因とする倒産は、今年上半期(1~6月)で既に昨年1年間の146件を大きく上回る172件に達しているそうです。また、後継者難による倒産は昨年の上半期より減少したものの230件と史上2番目に多く、近年の年間200件超の水準を保ち続けています。
2025年7月28日
2025年夏の3冊+1~「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」
今年の夏も耐え難い暑さが続いたせいか休む期間が長く、またも映画関連の本を1冊読み通すことになりました。それは、「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」(大林宣彦著、聞き手・構成 馬飼野元宏・秋場新太郎、立東舎2020年10月22日発行)です。
2025年8月30日
2025年夏の3冊(3)~「マスターズ・オブ・ライト[完全版]~アメリカン・シネマの撮影監督たち」
3冊目に採り上げるのは、「マスターズ・オブ・ライト[完全版]~アメリカン・シネマの撮影監督たち」(デニス・シェファー+ラリー・サルバート編、高間賢治+宮本高晴訳、2023年、フィルムアート社)です。
2025年7月23日
2025年夏の3冊(2)~「ファイナル・カット~「天国の門」製作の夢と挫折」
次に採り上げるのは、「ファイナル・カット~「天国の門」製作の夢と挫折」(スティーヴン・バック著、浅尾敦則訳、1993年筑摩書房リュミエール叢書13)です。
2025年7月14日
2025年夏の3冊(1)~「砂の器 映画の魔性 ~監督 野村芳太郎と松本清張映画」
今年の夏は6月から真夏日が続き、梅雨入りした途端に夏本番と思わずにいられない暑さとなり、熱中症の心配や予防に忙しくなりました。暑さを避けて、今春買った「砂の器 映画の魔性 ~監督 野村芳太郎と松本清張映画」を一読し、続けて映画製作に関する本を2冊(「ファイナル・カット~『天国の門』製作の夢と挫折」と「マスターズ・オブ・ライト[完全版]~アメリカン・シネマの撮影監督たち」)読んでみました。
2025年6月30日
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